”しこり・できもの”で悩んでいませんか?

整形外科 医師

外来診療をしておりますと様々の体に発生した’しこり’に遭遇します。 症状の有る無いに関わらず多くの患者さんがご自分の体に生じた’できもの’に対して 不安を感じて受診されます。大小様々・部位も顔・頸・体幹・腕・手足とありとあらゆる 部位にできものは生じます。多くの患者さんは’これひょっとして癌(ガン)かしら?‘ という素朴な疑問・不安を抱えておられることが多いようです。それらの多くが 良性と呼んで構わないものとは言え、一部悪性に分類され手術・化学療法・放射線治療 等が必要となるやっかいな’できもの’も実際に存在します。痛みが無い場合に結構長 期にわたって放置された挙句に受診されるかたも大勢いらっしゃいます。良性か悪性か ということは治療上とても重要な要素でありますが、いわゆる軟部腫瘍の場合 肉眼的な観察のみで良性と診断がつくものはごく一部であり、診察所見に加えて CT・MRIといった画像診断や生検術を行って判断しなければならないものが多いの が現実です。大きいから悪性・小さいから良性とは言い切れません。痛みがあるから悪 性・無いから良性、これも現実には当てはまりません。こうして考えると小さい間に良性・ 悪性を判定しておくほうがその後の治療のうえでは有利なことは事実です。 小さなものは小さな切開で摘出可能となるわけで傷痕も小さく済むことになります。 大きなものは大きな切開が必要となりますし、局所麻酔では困難となるために全身麻酔が 適応とされ入院が必要になることもあります。以上考えますと心配しながら放置しておく よりは早めに診断・治療にあたる方がお奨めできるといえます。もしこういった‘できも の’でお悩みのかたは一度ご相談下さい。

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